種族別(Race別)にモーションを変えるTool "Add Anim Data" Skyrim
Add Anim Data - Skyrim animation mod
まずPCEA、PCEA2なんかと何が違うのかというと、PCEAで出来たことはPCEAに適応された種族(RACE)はPCEAに登録されたモーションを使います。PCEA2はプレイヤーのみモーションを独立化させます。
要するに、3分割まではPCEA系統で出来たんです。
Add Anim Dataは種族ごとに独立したモーションを割り当てることが出来ます。
以下PCEA系統での従来の形
以下Add Anim Data。種族の数だけ。プレイヤーはおそらく対象外。
プレイヤーは対象外と書いたのはプレイヤーがヴァニラ種族だった場合は、プレイヤーはおそらくどの種族に割り当ててもヴァニラのモーションを使うと思うので。
プレイヤーの種族(Race)はSkyrim.esmでNordに固定されており、これをTES5editで変更するPatchを使っても、変更できませんでした。おそらくSaveDataに格納されているので、PCEA2のような特殊なscriptを使用してアクセスする他ないのではと思います。
Add Anim Data を導入する
それでは導入からやっていきます。以下の作者様のサイトからAdd Anim DataをDLします。
注1)ここまできてなんですが、LE版のみ対応でSE版は将来的に対応予定のようです。
注2)Raceを直接編集するタイプなので、ヴァニラ種族を編集する場合PCEAや美化mod
などRaceを上書きするmodと競合します。なので、互換Patchを作る必要があります。
modではなくtoolなので、好きなところへ解凍して良いようです。
ここではMod Oganizer環境での導入方法のみ解説します。
まだ間違っている可能性が十分にあるので参考までに。
Mod OganizerにAdd Anim Dataを登録します。
以降、Mod OganizerからAdd Anim Dataを起動して使用します。
Add Anim Dataで作成されるファイルはOverwriteのmeshesフォルダの各階層に生成されます。
種族(Race)にモーションを追加する。その1
今回はMillepon Healer FollowerにIdleモーションを割り当てて実験してみました。
作者様公開中のGPF010 Makiは必要な設定が全て済んでいるので、GPF010 Makiの場合は上記までの作業で、あとはAdd Anim Dataを実行するだけです。
自分で他の種族(Race)の独立したNPC(フォロワー)にモーションを割り当てるには以下の作業が必要です。
まずモーションmodを要します。
モーションmodを管理しやすいようにフォロワーのフォルダにフォルダごと上書きしてしまいます。
作者様のサイトの説明に以下のような説明があります。
specialanim?なにそれ?って人はここは気にしなくて良いようです。このフォルダがどういった時にどういった環境で使用されるのか自分も分からないです。
なので、モーションファイルはいつもの階層を保ってください。多分そうゆうことが書かれているんだと思います。
ファイルの移動、ファイル名の変更が出来たらAdd Anim Dataのフォルダに移動します。ここでlisファイルというのを作成します。これをAdd Anim Dataが読み込んで、ファイルを作成しますので、必ず必要です。
.hkxname Millepon_DefaultFemale
.sexmf Female
.animlist
+ mt_idle.hkx Millepon_mt_idle.HKX
.end
内容は上記のようになります書き換えた部分は緑色。男性キャラだった場合はおそらくFemaleの部分がMaleになると思います。またモーションの数だけ+の部分に追加していく必要があるので、たくさん入れるとそれだけ作業が増えます。
拡張子をlisに変えて保存したら、Mod OganizerからAdd Anim Dataを起動します。
作成される場合はdosが開きます。終了後もう一度起動すると、今度は初期化のためのプロセスが起動します。終了後もう一度起動すると作成されるプロセスに変わります。
起動するたびに
作成⇛初期化⇛作成⇛初期化 この繰り返しになりますので、注意してください。
終了すると終了後の通知窓が開きます。エラーがある場合はerorrと出ているので何がエラーなのか確認してください。
ファイルが作成されたか念の為Overwriteのmeshesの中を確認しに行きます。
下、第一チェックポイント。
下、第二チェックポイント
2つファイルがありますが、一つは作者様作成のフォロワーGPF010 Makiで、今回の目的確認したいのはMillepon Healer Followerの方です。
まあ、両方できてないと駄目なんですが、両方出来てますね。
この後はtes5editによる作業になります。
注)ModOrganizer\overwrite\meshes\actors\character
性別関係なくこのディレクトリにもhkxファイルがあるので、性別フォルダに行くときに確認しておいてください。
とゆうわけでチェックポイントは自分が気づいただけで、3つです。
種族(Race)にモーションを追加する。その2
Mod Oganizerからtes5editを起動します。
Raceの中のhkxファイルを先程出来たhkxファイルに変更します。
今回は女性のフォロワーなので、Femaleのみ変更します。男性だった場合は一つ上のmaleの部分を変更します。性別はNon-Player Character(Actor)に登録されているのですが、プレイ中におかしな行動をしたり、裸にしたら透明になったとか、男の体になったとかなければ、特に確認の必要はないと思います。
後は閉じて保存して、ゲームを起動して確認します。
Add Anim Data - Skyrim animation mod
動画ではちょっと分かりづらいので、SSで比較。
SSでわかるように少し特殊な環境でのテストになってしまいました。PCEA、PCEA2との併用状態です。しかし、狙い通りのモーションを個々が取るようになっています。
PCの種族がハイエルフなので、おそらくAdd Anim Dataでのモーション変更は出来ないかと。それ以前に、PCの種族をここから変える方法がわかりません。
仮にRaceMnueで種族を変えたとしても、PCはヴァニラのモーションか、PCEAに管理された種族(Race)であればPCEAに登録されたモーションを使うことになると思います。実際やってみてそうだったんで。
以下導入を失敗した状態で起動すると、色々な現象に見舞われます。
Add Anim Data - 失敗集(Fail to introduce)
全く動けなくなるかと思いきや、Add Anim Dataで登録されたモーションのみ使用できていたり、PCが挙動不審になったり、他のフォロワーが唐突に案山子になったりと、色々。テストプレイもまだまだなので、今後まだなにか起きるかもしれませんが、取り敢えずは現状全員動けているので、様子見かと。
FNISとの併用の注意点
なにか不具合があったり、modの出し入れによってFNISを起動することが多いと思うのですが、FNISを起動すると最低でも以下のファイルが変更されます。
animationdatasinglefile.txt
animationsetdatasinglefile.txt
0_master.hkx
これらのファイルはAdd Anim Dataとっても肝の部分で、FNISで変更が行われたままにしておくとAdd Anim Dataで管理しているモーションは使えなくなると思います。
なのでAdd Anim Dataで管理しているモーション(種族Race)がある場合は、FNISをしたあとにAdd Anim Dataでもう一度ファイルを更新する必要があると思います。
Add Anim Dataは上記でも説明しましたが、起動するたびに
作成⇛初期化⇛作成⇛初期化
を繰り返す設定になっていますので、ファイル生成が行われたかはDOS窓が出たかの確認とAdd Anim Dataのlogファイルの確認が必要かと思います。
以下今回使用したmodなど。
参考文献
<余談>
PCEA2のモーションがPCEAに引き戻されるバグに悩んで、プレイヤーのRaceを独立したり、もっと単純にプレイヤーのモーションを独立出来んものかとググっていたら、以下のTweetを発見。
ちゃんとモーション分離できてました。PCEA2とか私のmodでanimationsetdatasinglefile.txtを書き換えたものでもちゃんと動きます。パスさえ書き換えれば一発で使えるのは楽でとても素晴らしい。ただしこれFNISに近しい機能がありますね…
— tktk (@tktk_1) May 8, 2017
神のTweetじゃないか。なになにとリンクを辿っていった先にAdd Anim Dataがありました。サイトの文字全部英語で何を言ってるかわからなかったが、翻訳してみて唖然。
Raceごとにモーションを割り当てたりhkxの変更ってこんなにややこしいことやらんと出来なかったのかと。しかしそれをやってのけたのが、神の一族だった。
まあとにかく凄いって感じ。
難点があるとすると、lisファイルを手動で作らなければならないのと、tes5editでRaceの一部を書き換えなければならないこと。少し前の自分じゃ全くわからなかった。
ただ分からなくても一度チャレンジして成功してみると、次回からはいじるのもこわくなくなるので、やってみると良いよと思うのです。