NPC美化MODをスタンドアロン化して共存させる Skyrim
シンプルかつとても丁寧に美形化されたChao's Redesigned Lydiaを例にまとめてみようと思います。
作業はTES5editで行います。とても簡単です。
mod oganaizerを使用しての作成、プレイ環境になります。
TES5editでespを開きます。
中に入って居たのはNon-Player Character(Actor)のみでした。
この中には容姿に関わる情報から、NPCの所在地、NPCの普段の行動、NPCの初期装備、身長、などなど、個人を特徴づける様々な情報が入っています。
色のついている一番左側の数字 000A2C8EがリディアさんのIDで、これがSkyrim.esmよりも後に読み込まれることで、上書きをして、別の容姿になるようにしてあります。
なので、これを上書きするのではなく、新しいIDを与えて独立化させます。
Non-Player Character(Actor)を変更していく
画像のように右クリックからCopy as new recordで新しいespにNon-Player Character(Actor)を作成します。
※ちなみにCopy as overraideはIDをそのまま引き継ぎたい場合に使うので、こちらを選択すると000A2C8EのNon-Player Character(Actor)が出来ます。
中身を見ていくと、リディアさんとして行動したり、リディアさんと同じフラグによって行動するように設定されているので、Remove(削除)、追記など行っていきます。
で、変更したものが↓。わかり易く比較できるように新しいespに上書きコピーしました。黄色く色が変わってる部分が変更のあった部分。
これで別の美形NPCとして登録することが出来ましたが、まだゲーム内での居場所がありませんので、彼女にゲーム内で会えるようにcellの項目を付けていきます。
Cellの追加
cellは他のスタンドアロンフォロワーなどからコピーしたほうが圧倒的に楽なのですが、今回はSkyrim.esmの中からコピーします。
今回は酔いどれパンツマン(ハンツマン)にしてみました。
先程作ったNon-Player Character(Actor)を開いて、IDをコピーしてきます。そして、NAME-Baseの項目に貼り付けてNPCを配置します。
編集できる項目は右クリックからeditやRemoveなど出てくるので、そこから変更や削除を行います。
これで、酔いどれパンツマンにNPCが配置されました。
しかしこのままだとただのNPCなので、フォロワーとしての属性を与えるため、Relathionshipという友好関係的なものを加えます。
Copy as overraideで上書きしてしまってますが、これやると元のNPCが消えるので、この項目を後でCopy as new recordで新しいIDを取得して、同じespにペーストしました。
Relathionshipの追加
Skyrim.esmからコピーしてきます。誰でもいいです。内容をほぼ書き換えますし。
また、その後他のスタンドアロンを作ったときはこれをコピーしてIDだけ書き換えれば、いくらでも使いまわしが効きます。
一番最初にあったものをCopy as new recordでコピー。IDは変えておきたいので。
デルフィンさんでした。
EDID-Editor ID 自分の作ったNPCの名前(Non-Player Character(Actor)の名前)
Parent Non-Player Character(Actor)のID
childをPlayer "Prisoner" [NPC_:00000007]
RankをAlly (これにしておくと、会ったその瞬間から従者になってくれる)
まあ親と子の関係ってことですかね。
以上でespの編集は終わりです。
コピー元がSkyrim.esmだけならば、マスターファイルがSkyrim.esmだけになるのですが、コピー元が他のespで、必要なものが全て自分の作ったespに入っている場合、File Headerの項目を開き、マスター指定されているesm及びespの指定を外しておきます。
閉じて保存します。
このあとはローカルファイルの編集です。
ローカルファイルの配置、編集
test.espという新しく作成されたespを新しいmodとして使うためにフォルダを作ります。フォルダ階層はオリジナルと同じで、以下のようになります。
test \ test.esp
test \ textures
test \ meshes
親フォルダ作って、その中にespを入れて、もとのmodの中にあるesp以外のものを全てコピペすれば良いだけなんで、テクスチャとメッシュのフォルダをわざわざ作る必要はありません。
次に以下の階層へ移動します。
test\meshes\actors\character\FaceGenData\FaceGeom\ChLydia.esp\00000D63.nif
test\textures\actors\character\FaceGenData\FaceTint\ChLydia.esp\00000D63.dds
どっちが先でもいいです。
と、ここまで来て気づいたことが。。。普通美化modなら
test\meshes\actors\character\FaceGenData\FaceGeom\Skyrim.esm\000A2C8E.nif
test\textures\actors\character\FaceGenData\FaceTint\Skyrim.esm\000A2C8E.dds
になるのでは。。。なんかおかしいぞ。。。
まあこのあたりも全部これから変えていくんで問題ないと思いますが。。。
まず、メッシュ・テクスチャ、どちらからでもいいのでフォルダ名をかえます。
今回はespの名前がtest.espなので、以下のようになります。
test\meshes\actors\character\FaceGenData\FaceGeom\test.esp\000A2C8E.nif
test\textures\actors\character\FaceGenData\FaceTint\test.esp\000A2C8E.dds
要するに、最後のフォルダ名をesp及びesmの名前にします。このとき拡張子も全て入ります。
次にFaceGeom、FaceTintの名前を先程作ったesp内のNon-Player Character(Actor)のIDに変更します。FaceGeomの名前が違えば、存在しなくなる可能性があり、FaceTintの名前が違うと顔面崩壊すると思います。
tes5editでは0B000800となっていますが、先頭の2文字はロード順によって変わるので00に変更して00000800が本当のIDとなります。
test\meshes\actors\character\FaceGenData\FaceGeom\test.esp\00000800.nif
test\textures\actors\character\FaceGenData\FaceTint\test.esp\00000800.dds
上のようになっていればok。
以上で作業終了。ゲーム内で確認してみます。
はい、ちゃんと酔いどれパンツマンにいました。しかし、髪と顔が何やらおかしい。
Nexusのディストリビューションを見ると、以下のmodが必須とのこと。
マスターファイル指定もされてなければ、ヘッドパーツの項目にも何も書かれていないので、完全に見落としていましたが、これがないと顔がおかしくなるわけですね。
(FaceGeomの髪のnifに指定されていると思われ。nifskopeで確認しないと分からない)
また忘れると悪いので、test.espにマスターファイル登録しておきます。
改めてゲーム内で確認
今度は髪型は治りましたが、しわくちゃのおばーちゃんに。。。
正直ヴァニラの肌テクスチャのままやったことなかったんで、ここまでひどいのかと初めて知りました。作者のディストリビューションにも Fair Skin Complexionが推奨と書かれていたので、導入して確認。
スキンテクスチャmodってすごいですね。一気に美形化。後ろのリディアさんもニッコリですよ。
以下が今回のテストプレイ環境。enbは入れてますが、enbootの機能しか使っていません。
まあそんなわけで、基本的にこの作業をすることによって、tes5editだけでもスタンドアロンフォロワーは作れます。一人作れれば後は慣れです。
ただ、必須のmodをマージしてしまうか、そのまま使うか、スキンテクスチャはそれぞれに適したものに変えたい、種族を独立化させて体型もそれぞれ変えたいとなると、もう少し作業量が増えますが、見た目の個性は増えますね。
自分のやり方だと、AI的な個性は失われますが、基本的にフォロワー管理modのAIで動いていてもらったほうが管理も楽で、申し分なしなので、今のところ気にはならないです。
では以上で終わりです。
以下の記事はCKでの作業になりますが、各項目が分かりやすかった。